生誕80年、中上健次はいまなお「衝撃的」!書店フェア開催

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河出書房新社は7月27日、中上健次の生誕80年を記念し、全国約300書店でフェアを開催すると発表した。特集ムックと、中上が編んだ韓国文学アンソロジーも相次いで刊行される。

血縁と土地の神話を描いた中上文学

1946年、和歌山県新宮市に生まれた中上健次は、熊野で育った自身の生い立ちを起点に、血縁や差別、暴力、欲望、土地に残る神話を作品へ織り込んだ作家である。

1973年に発表した『十九歳の地図』で注目を集め、1976年には『岬』で第74回芥川賞を受賞。翌年刊行の『枯木灘』では、毎日出版文化賞と芸術選奨新人賞を受賞した。46歳で没した後も、その作品は読み継がれている。

生誕80年フェアは、7月下旬から全国約300書店で順次開催。『十九歳の地図』『千年の愉楽』『枯木灘』『日輪の翼』『奇蹟』の5作品を展開し、小川洋子、曽我部恵一、小川哲、宇佐見りん、豊永浩平が推薦コメントを寄せている。

自筆原稿を初公開、韓国文学選集も復刊

7月27日には、特集ムック『文藝別冊 中上健次 生誕80年、新しい夢の力』が刊行された。

同書には、2026年5月に河出書房新社内で約50年ぶりに発見された『枯木灘』連載第2回の入稿用自筆原稿から、冒頭6ページが初めて掲載されている。中上自身のエッセイ、親族作家による寄稿、作家や研究者による論考・対談、主要作品ガイドも収めた。

7月28日には、中上が編んだ『秋の死 韓国現代短編小説』(安宇植訳)も発売される。1985年刊行の『韓国現代短編小説』を改題し、解説を加えて復刊するもので、2024年のノーベル文学賞作家ハン・ガンの父・韓勝源や、同年の国際ブッカー賞最終候補となった黄晳暎ら8人の短編を収録する。

■出典
河出書房新社のプレスリリース

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