株式会社文藝春秋は、桐野夏生(きりのなつお)の新作となる長編小説『眠れぬおまえに遠くの夜を』を4月22日に刊行した。

数々の文学賞を受賞し紫綬褒章を受章
桐野夏生は、1951年石川県金沢市生まれの小説家。1993年に『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞する。1998年に『OUT』で日本推理作家協会賞、1999年には『柔らかな頬』で直木賞を受賞する。
その後も、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞など、主な文学賞を総なめにする。2015年には、紫綬褒章を受章した。2021年より日本ペンクラブ第18代会長を務めている。
掲載時から話題沸騰の長編が単行本に
月刊『文藝春秋』にて、連載された『眠れぬおまえに遠くの夜を』が単行本となって発売。物語の舞台は、韓国芸能界。K-POPやドラマが注目を集めて成功を収める一方、スキャンダルへの過剰な対応や契約問題など負の側面が話題になることも多い。
同作品では、アイドルとして頂点を極め、栄光の果てに転落を味わう男「ニック・ナダン」を、遅咲きの演技派俳優「パク・テミン」のモノローグによって語る。
2人は、10代の頃、アメリカのヴァージニア州で同じ時を過ごした。そして、道は分かれ、ナダンは、K-POPスターとして世界を股にかけて活躍するが、その後、芸能界から追放となる。
書影は流星のように凋落していったナダンを
装画・装丁は、城井文平。夜空は、黒い画用紙に錐で無数に穴をあけ、後方から光を照らした状態で撮影することで星たちを表現した。一筋の流星とタイトルはホログラムの箔押しになっており、圧倒的な光を放ちながら落下してゆくナダンの姿が重ねられている。
四六判 上製カバー装/256ページ、2,200円(税込み)。電子書籍も配信中。

