株式会社小学館は、西 加奈子の長編小説『きずもの』を9月30日に刊行する。

『サラバ!』で直木賞を受賞
西 加奈子(にし かなこ)は、1977年、イランのテヘランで生まれ、大阪府で育つ。2004年に『あおい』でデビューする。2007年には、『通天閣』で織田作之助賞、2013年には、『ふくわらい』で河合隼雄物語賞を受賞する。
2015年には、『サラバ!』で直木賞を受賞した。同作は、2015年の本屋大賞で2位を獲得している。2023年には、『くもをさがす』で読売文学賞随筆・紀行賞受賞する。カナダで乳がんを宣告された著者が、発覚から治療を終えるまでの約8か月間を描いたノンフィクション作品である。
そのほかに、『さくら』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『きいろいゾウ』『炎上する君』など、映像化された人気作品も多い。
5年ぶりの長編小説
『きずもの』は、3年の執筆期間をかけて、東京・中日・北海道・西日本などの各紙で、2025年4月から2026年5月まで発表された新聞連載小説を加筆改稿した作品である。
『きずもの』の舞台は、価値観の更新を迫られる現代。さまざまな傷や背景を抱えた登場人物(きずもの)たちが出会い、影響し合っていく人間模様を描いた群像劇である。
本当のマブヅレなんと違うん
小説家の松川貢は、幼馴染みの猛とゆるやかにSNSで繋がっていた。運動が得意だった猛は、貢にとって仰ぎ見る存在だったが、今の関係性は真逆のものになっていた。
パーティーで貢と出会った遙は、ある事情で日本を旅立ち、カナダで生活する親友の万千花のルームシェア相手になる。幼い頃から互いを知る2組には、それぞれの時間が流れていた。
四六判/上製/482ページ、2,200円(税込み)

