4月22日に発売した桜木紫乃最新刊『異常に非ず』の重版が決定

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株式会社新潮社は、4月22日に発売した桜木紫乃(さくらぎ しの)の長編小説『異常に非ず』の重版が決定したことを発表した。

刊行「20周年」のアニバーサリー・イヤー

桜木紫乃は、1965年北海道生まれの小説家。2002年に「雪虫」でオール読物新人賞を受賞する。2013年には、『ラブレス』で島清恋愛文学賞を受賞、同年『ホテルローヤル』で直木賞を受賞した。2020年には、『家族じまい』で中央公論文芸賞を受賞する。

その他の著書として、『氷平原』『ふたりぐらし』『緋の河』『孤蝶の城』『ヒロイン』『谷から来た女』『人生劇場』など。今年は、刊行「20周年」のアニバーサリー・イヤーである。

大阪で起きた立て籠もり銀行事件がモデル

『異常に非ず』は、昭和の未解決事件、三菱銀行立て籠もり事件が、モデルになっている。『ホテルローヤル』や『家族じまい』などで親と子、男女を描きつづけてきた著者が、未解決事件の事実に眠る「真実」に肉薄した長編小説である。

昭和54年1月、花川清史は、大阪市の阪央銀行北畠支店に猟銃を持って侵入し、およそ30人を人質にして立て籠もった。大阪府警は、香川にヘリを飛ばし、母に息子を説得させようとする。花川は駆け付けた母との会話を拒絶し、事件は射殺で幕を閉じる。

行内で花川は四人を殺害。残忍な所業だけでなく、自身について語った言葉も判明する。「オレは精神異常やない。道徳と善悪をわきまえんだけや」と射殺される数時間前に語っていた。

殺人犯を生んで育てたのは母性か女性か社会か

毎報新聞デスクの近藤は、その言葉に引っかかり、事件は解決したが、なにも解明されていないと考え、新聞紙面で連載企画を立ち上げ、取材を開始した。

近藤は、花川の生涯を掘り起こし、母は問い直し、愛人は振り返る。銀行立て籠もり犯を駆り立てたのは、母か女か社会か、それとも彼自身だったのか。

四六判変形/480ページ、価格は、2,750円(税込)。電子書籍も販売中。

■出典
株式会社新潮社のプレスリリース

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