株式会社講談社は、同社が刊行した小砂川チト(こさがわ ちと)の『ゾンビ回収婦』(ゾンビカイシュウフ)が、第175回芥川龍之介賞を受賞したことを発表した。
『ゾンビ回収婦』は、「群像」2026年5月号に掲載され、単行本は、7月9日に発売。電子版は、7月8日に発売されている。

すべての著作が芥川賞にノミネート
小砂川チトは、1990年岩手県生まれの小説家。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院社会学研究科心理学専攻修了。2022年に「家庭用安心坑夫」で、第65回群像新人文学賞を受賞してデビューする。同作品は、第167回芥川賞候補に選出された。
2024年には、第2作となる『猿の戴冠式』が第170回芥川賞候補に選出された。そして、単行本化された同作品で、第37回三島由紀夫賞候補、第46回野間文芸新人賞候補となった。
第175回芥川賞・直木賞の受賞作が決定
2026年7月15日に、第175回芥川龍之介賞・直木三十五賞(2026年上半期)の選考会が行われ、受賞作が発表された。小砂川チトの第3作となる『ゾンビ回収婦』が芥川賞を受賞した。
デビュー時から、その才能は注目を集めており、すべての作品が芥川賞にノミネートされている。直木賞は、朝倉かすみの時代小説『けんぐゎい』 (光文社)が受賞した。
殺されたゾンビを回収する仕事に
わたしは、 AI(やつら)に侵食された世界で、夫とともに職を失う。わたしの前に、もうひとつの現実が顕れた。
掃除婦のわたしは、殺されたゾンビの骸を拾い集めて、世界を美しく保っている。三十数年良い子で大人になったわたしは、賢明に、ひたむきに、役割をこなしていく。
四六判/上製/160ページ、1,980円(税込み)

