瀬尾まいこ新作『はじまりのスープ、夏ゼリー』試し読み公開

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新潮社は7月29日、瀬尾まいこの長編小説『はじまりのスープ、夏ゼリー』を発売する。

刊行に先立ち、同社公式サイトでは書籍版と電子版の一部を読める試し読みページを公開している。

食べることからほどけていく人間関係

物語の中心となるのは、飲食店で働く26歳の中森リリー。料理コンテストで知り合った男性に一杯のスープを差し出したことを機に、料理を介して人と向き合う日々が動き出す。

店の存続を支える親子丼、熱中症の人を救う冷たい菓子、過去の記憶を映す色鮮やかなゼリー。皿の上の味が、言葉にしにくい感情や忘れていた時間を呼び覚まし、離れかけた人の心をつなぎ直していく。

瀬尾が食事や料理を物語の軸として意識的に描いたのは、今回が初めてだ。食べることが誰かと生きることへつながっていく過程を、身近な料理を通して描き出す。

書店限定でゼリーのレシピカードを配布

発売にあわせ、一部書店では購入者を対象にオリジナルレシピカードを配布する。

作中に登場するゼリーをもとに、菓子研究家の福田里香がレシピを考案。「三層ゼリー」と「クラッシュゼリー」の2種類のカードが用意された。

小説のなかで描かれた料理を実際に作ることで、登場人物たちが味わった時間を追体験できる特典だ。

カードは購入1冊につき1部で、各店舗でなくなり次第終了となる。対象店舗は新潮社の特設ページで確認できる。

本屋大賞受賞後も支持を集める瀬尾まいこ

瀬尾まいこは1974年大阪府生まれ。2001年に「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年作家デビューした。

『幸福な食卓』『戸村飯店 青春100連発』などで文学賞を重ね、2019年には『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。2025年には『ありか』が同賞7位に選ばれている。

■出典
株式会社新潮社のプレスリリース

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