株式会社新潮社は、星新一(1926~97)の生誕100年を記念して、作品集『きまぐれカプセル』を8月28日に新潮文庫から発売した。

ショートショートの神様
星新一は、東京生まれの小説家・SF作家。東京大学農学部農芸化学科卒業。亡父が創業した製薬会社で、一時社長をつとめた。
空飛ぶ円盤研究会への入会をきっかけとして、1957年にSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加、「セキストラ」でデビュー。江戸川乱歩に作品が認められて作家の道に進む。
短編よりさらに短いショートショートを得意とする。生涯に1001編を超える作品を創作した。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。1976年に日本SF作家クラブ初代会長となる。
日本を代表するSF作家
晩年、入院する直前まで選考をつとめた「星新一ショートショートコンテスト」からは、多くの作家が誕生した。 1997年12月30日、71歳で永眠。 翌年、生涯にわたるSFへの功績に対し、日本SF大賞特別賞が贈られている。
海外でも人気があり、翻訳での出版は、30か国を超えている。映像化作品では、国際エミー賞ほかを受賞した。代表作として、『ボッコちゃん』『おーい でてこーい』『処刑』『午後の恐竜』などがある。
エッセイ91編・ショートショート3編を収録
『きまぐれカプセル』では、新聞・雑誌・企業のPR誌・会報などに寄せたエッセイのなかから書籍未収録作を厳選し、時系列に沿って収録した。自分について書いたエッセイを中心に構成しており、日本を代表するSF作家の「自伝」のようにも読むことができる。
また、下書きの状態で発見された「聖地」、書籍未収録作品であると判明した「未知の星で」「地獄案内」など、ショートショートも3編収録した。
カバーには、『ボッコちゃん』『ようこそ地球さん』など、星新一作品の装画を初期から多数手がけてきた盟友・真鍋博(1932~2000)の作品を使用した。
文庫版/320ページ、価格は、693円(税込み)。電子書籍も販売中。

