新潮社は、毎年夏に開催する書店フェア「新潮文庫の100冊」が今年で50周年を迎えたことを記念して、全編書き下ろしの短編集『プレゼント』を6月に発売した。
「新潮文庫の100冊」は、1976年に若手社員のアイデアからスタートし、今年で50周年を迎えた。古今東西から名作を集め、中高生や読者ビギナーにとっての読書の入り口となるようなフェアを目指している。

発売1ヶ月で24万部突破
『プレゼント』は、発売からわずか2日後に2刷、5日後に3刷の大重版が決定した。そして、今回5刷がかかって、ついに24万部を突破した。
装幀には、「新潮文庫の100冊」が始まった1976年の小冊子デザインをモチーフにした初回限定カバーを用意。通常の新潮文庫のカバーと異なる手触りの良い厚手の紙を使用した。タイトルは、箔押し仕様であり、紙の本として持っていたくなるように仕上げた。
当初、初回配本限定にしていた初回限定カバーも想定を上回る需要に応えて、5刷でも継続することが決定した。
ここでしか読めない短編が揃った一冊
『プレゼント』は、現代を代表する作家7名が、「夏」をテーマに書き下した短編集となっている。半世紀にわたり読書の入り口を担ってきた新潮文庫の節目に、より多くの人へ文学を届けることを目指した企画である。
内容は、ミステリ・恋愛・ホラー・青春・ファンタジーとさまざまなジャンルが詰まっており、どの世代の誰にとっても楽しめる一冊が完成した。
驚きと切なさ、怖さと美しさ、とびきりの面白さを
収録されている作品は次のとおり。伊坂幸太郎「ウッドペッカー荘事件」、江國香織「二つの宇宙」、宮部みゆき「真実のトランク」、町田そのこ「きっとあの日の光と同じ」、米澤穂信「無明」、梨木香歩「見越しのマツ」、恩田陸「伝説の季節」。
『プレゼント』は、これまで小説を愛してきてくれた人へ、そして、小説の世界に一歩踏み出す人へ贈る“プレゼント”。何気なく読んだ物語が、ふと目にした一行が、意外な言葉ひとつが、人生を大きく変えるかもしれない。
文庫/320ページ。価格は、825円(税込み)。

