絶望と救済を描く至高の犯罪小説『海霧 ―ジリ―』馳 星周

ニュース

株式会社KADOKAWAは、馳 星周(はせ せいしゅう)の長編小説『海霧 ―ジリ―』を6月2日に発売した。作家生活30周年を記念した書き下ろし作品である。

ロマン・ノワールの旗手

馳 星周は、1965年北海道生まれ。横浜市立大学文理学部卒業。1996年に『不夜城』でデビューする。同作は、第18回吉川英治文学新人賞を受賞した。

1998年には、『鎮魂歌不夜城Ⅱ』が第51回日本推理作家協会賞を受賞。『不夜城』は、ベストセラーとなり、シリーズ化される。1999年には、『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年には、『少年と犬』で、第163回直木賞を受賞した。ロマン・ノワールの旗手として、数々の作品を発表し続けている。

愛犬家としても有名であり、映画化された『少年と犬』の他にも、『雨降る森の犬』『ソウルメイト』『走ろうぜ、マージ』など、犬を題材にした作品も執筆している。近年は、『ロスト・イン・ザ・ターフ―Lost In The Turf』『飛越』など、競走馬に関連する作品も多い。

北海道を舞台にしたクライム・サスペンス

「海霧(ジリ)」は、北海道の方言であり、海上に立つ霧のこと。そして、「ジリ」は、主人公の青年・神野大樹の愛犬の名前でもある。

ボーダーコリーの老犬であり、5歳のとき大樹に拾われ、一緒に生活してきた。牧羊犬なので賢く、大人しく、孤独な大樹に優しく寄り添う。

孤独な男女と老犬

大樹は、アルコール漬けだった母の急死により、故郷を飛び出し、函館へ。岡村興業の若頭補佐・宮嶋が仕切る海鼠の密漁で収入を得ていた。

ジリが体調を崩したことをきっかけに、大樹は、犬好きのホステス・霧子と親しくなる。霧子は、宮嶋の情婦であり、大樹との関係に勘づいた宮嶋を殺してしまう。霧子との出会いが、大樹の人生をどう変えていくのか。

四六判/上製/328ページ、価格は、2,310円(税込み)。電子書籍も同時発売。

■出典
株式会社KADOKAWAのプレスリリース

タイトルとURLをコピーしました