新潮社は9月25日、星新一の生誕100年記念作品集『きまぐれカプセル』(新潮文庫)について、発売から2週間で3刷が決定したと発表した。

未収録エッセイ91編を時系列で収録
『きまぐれカプセル』は、星新一の生誕100年を記念し、8月28日に刊行された作品集である。書籍未収録のエッセイ91編とショートショート3編を収録する。
エッセイでは、空飛ぶ円盤に熱中した理由や5000年後に贈るタイムカプセルの中身、江戸川乱歩、小松左京、和田誠らとの親交など、多彩な題材が語られる。
幼少期から晩年まで内容を時系列に沿って配列しており、星新一の歩みをたどる「自伝」のようにも読める構成だ。
遺品から見つかった未発表作「聖地」
ショートショート3編のうち「聖地」は、今年、遺品のなかから下書きの状態で見つかった作品である。掲載誌が確認されていないことから、未発表作とみられている。
解説を担当した次女・星マリナ氏によると、紙の端にはタイトル案とみられる「神殿」の文字があったが、同名の別作品がすでにあるため「聖地」と名付けたという。
下書きの2枚目には「神 ロケット島流し」との記載もあり、未完の可能性があるとしている。また、比較的大きな文字で書かれていることから、初期に執筆された作品と推測している。
このほか、書籍未収録と判明した「未知の星で」「地獄案内」も収録された。
真鍋博の装画を採用
カバーには、『ボッコちゃん』『ようこそ地球さん』など星作品の装画を初期から多数手がけた真鍋博の作品が使われている。
書籍データ
【タイトル】きまぐれカプセル
【著者名】星新一
【発売日】2026年8月28日
【造本】新潮文庫
【定価】693円(税込)
(プレスリリースより)

