河出書房新社は、津原泰水の作品集『烏と孔雀』を4月24日に発売する。
2022年10月に急逝した津原泰水による、『綺譚集』『11eleven』に続く第三作品集となる。

著者自身が編んだ、最後の「物語」たち
『烏と孔雀』は、タイトルから収録作品、掲載順にいたるまで、津原泰水本人が生前に決定していた作品集である。
1998年発表の作品から2022年の書き下ろしまで、全14篇を収録。いずれも単著未収録作品で、初出はホラー誌、SF誌、同人誌、大学の研究冊子など多岐にわたる。
さらに、日下三蔵による解説「津原泰水の足あと」も収録され、少女小説家「津原やすみ」時代から晩年までの歩みをたどることができる。特別掲載として、2020年に公開された声明文「『五色の舟』全文公開に際して」も収められている。
津原泰水の軌跡と代表作の評価
津原泰水は1964年広島県生まれ。1989年に少女小説家〈津原やすみ〉としてデビューし、1997年には〈津原泰水〉名義で長篇ホラー『妖都』を発表した。
2011年の短篇集『11 eleven』は第2回Twitter文学賞を受賞。収録作「五色の舟」は、SFマガジン「2014、2025オールタイム・ベストSF」国内短篇部門第1位に選ばれ、近藤ようこによる漫画版は第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した。
なお、5月には創作法をまとめた『小説教室――忘れられない小説を書く』(東京創元社刊)の刊行も予定されている。
■書誌情報
書名:烏と孔雀
著者:津原泰水
仕様:46変判/上製・角背/264頁
発売日:2026年4月24日
税込定価:2,640円(本体2,400円)
装幀:岡本洋平(岡本デザイン室)
装画:長尾紘子
(プレスリリースより)

