文藝春秋の小説誌『小説トリッパー』が2025年で創刊30周年を迎える。これを記念した夏季特大号が6月17日に発売される。注目は、豪華執筆陣30名による「30人の30の小説」特集だ。

1995年の創刊以来、時代を映すフィクションの最前線として多くの読者に親しまれてきた文藝春秋の文芸誌『小説トリッパー』が、今年創刊30周年を迎える。記念となる2025年夏季号(6月17日発売)は、通常号を超えるボリュームで構成された“特大号”として刊行される。
最大の目玉は、実力派から話題の若手まで30名の作家による書き下ろし「30人による30の小説」特集。
2025年本屋大賞にノミネートされた「生殖記」の作者・朝井リョウや、今年でデビュー25周年となる伊坂幸太郎、2024年の直木賞を受賞した「ともぐい」の作者・河崎秋子など、執筆陣はまさに圧巻。
そのほかにも、新連載(篠田節子、恩田陸、長嶋有、垣谷美雨)や、好評連載(井上荒野、伊藤比呂美、木下昌輝など)、三木那由他×丸山正樹の対談、書評、エッセイといったバラエティ豊かな内容がぎっしり詰まっている。
特別寄稿として、大澤聡による文芸誌と『小説トリッパー』の30年を振り返る評論も掲載。30年の節目を迎えるにふさわしい、読みごたえ満点の一冊となっている。
予約はAmazonなどで受付中。30周年の記念号を、ぜひ手に取って味わってほしい。