小・中学生の頃に読んだ人も多いはず!定番ヤングアダルト小説7選

コラム

読書好きの小・中学生時代に、多くの人が夢中になったヤングアダルト(YA)小説。教室や図書館、通学途中や寝る前のベッドの中など、物語の世界に没入した思い出があるのではないでしょうか。

本コラムでは、今でも根強い人気を誇る定番YA作品を7シリーズ紹介します。懐かしい気持ちとともに、大人になった今だからこそ見えてくる新たな魅力も感じてみてください。

年代により、小・中学生の頃に読んでいた作品もガラッと変わりますよね!

ちなみに今回のまとめは、平成生まれの筆者により独断と偏見でセレクトされています。

定番ヤングアダルト小説7選

都会(まち)のトム&ソーヤ(著:はやみねかおる)

ミステリーと冒険、そしてちょっぴりコメディ要素が絶妙に融合した人気シリーズ。

現代の東京を舞台に、平凡な中学生・内藤内人と、天才的な頭脳を持つ転校生・竜王創也が様々な事件に挑みます。

現代の少年探偵団とも言える2人のコンビネーションに引き込まれた人も多いのでは?

妖界ナビ・ルナ(著:池田美代子)

突然妖界ナビに選ばれた少女・ルナが、人間界と妖界を行き来しながら成長していく物語。

怖さと優しさ、友情と葛藤が交錯する展開にページをめくる手が止まりませんでした。

シリーズ後半ではルナの運命に深く関わる謎が明かされ、読者を物語の核心へと導いていきます。

若おかみは小学生!(著:令丈ヒロ子)

2018年に映画化されたことでも話題になった本作。事故で両親を失い、祖母の旅館で”若おかみ”として奮闘する小学6年生・おっこ。

仕事に学校に幽霊対応(?)までこなすおっこの姿に、多くの読者が勇気づけられました。

旅館という舞台を通じて描かれる人情物語は、大人の心にも響く内容です。

黒魔女さんが通る!!(著:石崎洋司)

ごく普通の小学生・チョコが、ひょんなことから黒魔女修行を始めるという、ちょっと不思議でコミカルなストーリー。

ブラックな笑いとファンタジーが詰まったエピソードの数々に夢中になった人も多いはず。シリーズの長さも相まって、読書好きの心を長く掴み続けています。

余談ですが、チョコのインストラクターである黒魔女「ギュービッド」の性別に想像をふくらませた読者も多かったのではないでしょうか。私自身も、あのミステリアスな存在に惹かれた一人です。

妖怪アパートの幽雅な日常(著:香月日輪)

高校入学を機に、妖怪や幽霊が暮らすアパートでの生活を始めた少年・夕士。人間と異界の住人たちとの触れ合いを通して、心の成長が丁寧に描かれています。

少しひやっとするような怖さもあり(?)、温かさや哲学的な要素も感じられる名作です。

心霊探偵八雲(著:神永学)

赤い左目で霊を視る大学生・八雲が、相棒の晴香とともに数々の事件を解決していくミステリシリーズ。

ホラーとヒューマンドラマが巧みに交差し、重厚なテーマも多く、中高生だけでなく大人の読者にも支持されています。

ジョーカー・ゲーム(著:柳広司)

第二次世界大戦前夜の日本を舞台に、陸軍中に設立された”D機関”という諜報機関のメンバーたちの活躍を描いたスパイ小説。

高度な心理戦や知略が魅力で、YAというより大人向けとも言えるほどの読み応えがありましたが、多くの中高生読者の心をつかみました。

大人になって読み返す、もうひとつの感動

子どもの頃に夢中になった物語は、大人になった今こそ、もう一度読み返してみる価値があります。幼い自分には見えなかった伏線や登場人物の心理、物語に込められたテーマが、より深く心に響いてくるはずです。

懐かしさの中に新たな発見があり、まるで別の作品のように感じられることも。読書の楽しみは、成長とともに何度でも味わえるのです。

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