河合祥一郎が訳す新しいシェイクスピアの『新訳 冬物語/シンベリン』

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株式会社KADOKAWAは10月24日、『新訳 冬物語/シンベリン』(シェイクスピア 訳/河合祥一郎)を刊行した。

角川文庫で2003年から続く河合祥一郎の「シェイクスピア新訳シリーズ」は、今作で16作目を数える。晩年の代表的ロマンス劇2作を収録し、作家としての到達点を示す重要な一冊となっている。

徹底解説で物語の真意に迫る

『冬物語』は、嫉妬に囚われたシチリア王が妃と親友の密通を疑い、家族を破壊してしまう物語。

『シンベリン』では、身分違いの結婚で追放された男が、王女の貞操をめぐる賭けに巻き込まれる。

いずれの作品も、嫉妬という人間の業がもたらす悲劇と、その果てにある赦しと再生を主題としている。家族を捨てて二十年の時を経て故郷へ戻った、シェイクスピア自身の人生と重なる点も興味深い。

訳者の河合祥一郎は、東京大学およびケンブリッジ大学より博士号を取得したシェイクスピア研究の第一人者。本作は日本で初めてライムを全訳した決定版となっている。韻律にこだわった訳文は、黙読だけでなく音読することで劇詩としての魅力が一層引き立つ構成だ。

また、最新研究に基づく徹底した解説と詳細な注釈も読みどころである。

脚本家の三谷幸喜は「エンタメの原点、シェイクスピア。大先輩の偉大さに打ちのめされています」と推薦文を寄せている。

現在放映中の三谷氏脚本によるドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこになるのだろう」でも、冒頭のシェイクスピアの名台詞には河合訳が用いられており、その現代性が改めて注目されている。

文庫判448ページ、税込1,386円。発売を記念して、10月27日よりX(旧Twitter)でのプレゼントキャンペーンも実施中だ。

■出典
株式会社KADOKAWAのプレスリリース

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