日本最古の演劇論『風姿花伝』が岡田利規の新訳でアップデート

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株式会社河出書房新社は、岡田利規(おかだとしき)新訳『現代語訳 風姿花伝・三道』を2月24日に刊行した。

演劇作家・岡田利規の新訳で覚醒

約600年前の室町時代に、能楽師の世阿弥が20年をかけて書き記し、500年間は門外不出とされた「風姿花伝」が、岡田利規によるアクロバティックな新訳で令和の時代に甦る。

岡田利規は、世界で活躍する演劇作家・小説家であり、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰。その手法における言葉と身体の独特な関係が注目を集めている。小説家としては、2022年に小説集『ブロッコリー・レボリューション』で第35回三島賞および第64回熊日文学賞を受賞した。

最高機密レベルの秘伝「風姿花伝」

「風姿花伝」は、世阿弥が父親である観阿弥の教えを基に、約20年かけて執筆した日本最古の演劇論・能楽書。能の修行法から、心得・演技論・演出論・歴史・美学など、言語化が難しい身体芸の神髄が記されている。

有名な言葉として、「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」や、「初心忘るべからず」などがある。伝統芸能の教えにとどまらず、ビジネスや人生にも通じる格言が多く、普遍性を備えた指南書なので学びの姿勢としても参考になるだろう。

演劇関係者をざわつかせている新訳「三道」

これまで、古典でありながら実用的な演劇マニュアルの「風姿花伝」は、現代語訳されることが多かった。一方で、能の作り方を指南する「三道」は訳される機会があまりなかった。

「三道」は、能を作るための3つの基本要素「種・作・書」からなる作劇マニュアル本であり、世阿弥のエッセンスが凝縮されている。ポップな岡田利規訳は、演劇研究者にとっても注目の刊行となっている。話題騒然の「三道」は、Web河出にて、ためし読みを無料公開中である。

四六判変形/176ページ、税込み2,750円。電子書籍は3月以降に発売。

■出典
株式会社河出書房新社のプレスリリース

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