「この小説を書けたことは幸せです。」――大崎善生
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)は、2025年3月1日(土)に、作家・大崎善生氏の遺稿集『リヴァプールのパレット』を発売する。闘病中に書き上げた表題作をはじめ、単行本初収録の短編、藤井聡太王位の就位式で披露された「声なき祝辞」の完全版を収録した一冊となる。


大崎善生氏、読者への最後のメッセージ
人に対して常に優しいまなざしを向け、言葉を届けた大崎善生氏。その最期のメッセージが詰まった遺稿集が刊行される。
ずっと前に早世した妹と、余命宣告を受けた自分を重ねることで見えてくる人間の孤独や記憶。著者が闘病中に最後の作品として書き上げた絶筆「リヴァプールのパレット」、上質なセンチメンタリズムが内包された「僕たちの星」「彼女が悲しみを置く棚」、そして声帯を摘出したことを明かし、夫人が代読した藤井聡太王位の就位式祝辞「声なき祝辞」の完全版を収録。
【書誌情報】
- 発売日:2025年3月1日(土) ※電子書籍同日配信予定
- 定価:1,870円(本体1,700円+税)
- 頁数:184頁
- 体裁:四六判上製 単行本
- 装丁:川村哲司(atmosphere ltd.)
- ISBN:9784041159521
- 発行:株式会社KADOKAWA
【初出】
- リヴァプールのパレット:「小説 野性時代」2024年10月号
- 僕たちの星:「小説現代」2012年4月号
- 彼女が悲しみを置く棚:「花椿」2013年7月号
- 声なき祝辞:2023年11月7日、第64期王位就位式にて
株式会社KADOKAWAプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000016491.000007006.html