株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)が主催する文学新人賞「第16回〈小説 野性時代 新人賞〉」の選考会が、2025年3月7日に開催され、大賞受賞作が決定した。応募総数564作品の中から選ばれたのは、木野寿彦氏(福岡県在住)の「降りる人」。

孤独と社会の狭間で—「降りる人」のテーマ
小説 野性時代 新人賞」は、2009年に創設された文学新人賞で、エンターテインメント作品を広く募集し、新たな才能を発掘することを目的としている。
今回の第16回では、応募総数564作品の中から3作品が最終選考に進み、選考委員の審査を経て木野寿彦氏の「降りる人」が大賞に選ばれた。
木野氏の「降りる人」は、職を辞した30歳の主人公・宮田が、友人の浜野の紹介で工場勤務の期間工となり、孤独と社会との関わりを描いた作品。ニーチェの思想を背景に、「降人(こうじん)」という概念を軸にした哲学的なテーマが特徴となっている。
選考委員と今後の刊行予定
選考委員を務めたのは、冲方丁氏、辻村深月氏、道尾秀介氏、森見登美彦氏(敬称略、50音順)。受賞作「降りる人」は、2025年中にKADOKAWAより単行本として刊行される予定。
なお、授賞式および祝賀パーティーは、2025年11月に「山田風太郎賞」「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」と合同で都内にて開催予定。選評は、2025年4月25日発売の「小説 野性時代」5月号(電子雑誌)に掲載される。
【受賞作概要】
■大賞受賞作(賞金100万円) 「降りる人」 木野寿彦(福岡県在住)
【著者略歴】
木野寿彦(きの・としひこ、ペンネーム) 1983年生まれ。福岡県出身、九州大学文学部卒業。工場勤務や事務職を経験。
【関連情報】
公式サイト:https://awards.kadobun.jp/yaseijidai/
結果発表ページ:https://awards.kadobun.jp/yaseijidai/announcement/
【参考リンク】
株式会社KADOKAWAのプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000016590.000007006.html