児童文庫シェアNo.1の「角川つばさ文庫」を展開する株式会社KADOKAWAは、2024年夏に募集した「第13回角川つばさ文庫小説賞」の受賞作を発表した。一般部門では夢乃ひいろさんの『それ、犯罪ですよねっ?!』が金賞、深草ゆにえさんの『古泉リコの、海の底までいってきます!』が銀賞を受賞。こども部門では小学5年生と中学2年生による力作がグランプリと準グランプリに選ばれた。

金賞作『それ、犯罪ですよねっ?!』は、小学生の主人公が法律を味方に悪事に立ち向かう痛快ストーリー。背が低く「頼りない」と思われがちな主人公が、弁護士の母の影響で法律の力に目覚め、学級内の問題や日常の事件に挑んでいく姿が描かれる。
銀賞作『古泉リコの、海の底までいってきます!』は、不思議なアンティーク道具とともに海の底の冒険に挑む少女の物語。冒険家だった祖父の行方を追って異世界に足を踏み入れる展開が魅力だ。
選考委員の藤ダリオ氏や本上まなみ氏からは、それぞれの作品に対して構成やテーマ、描写力の点で的確な評価が寄せられている。
こども部門では、星野彩葉さん(小学5年生)の『体ライバルズ‼』がグランプリ、ナガイミサキさん(中学2年生)の『失われた「オイシサ」を求めて』が準グランプリを受賞。いずれも独創性と子どもらしい想像力あふれるストーリーが評価された。
次回開催となる第14回小説賞からは、ベストセラー作家あさのあつこ氏が新たに選考委員として加わることが決定。さらなる広がりが期待されている。
「角川つばさ文庫小説賞」は、児童読書の推進を目的に創設され、小中学生の読者に向けた物語を広く募集。受賞作は今後、角川つばさ文庫より書籍化・刊行される予定だ。
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