高橋一生主演でドラマ化決定 沖縄返還を背景に描くサスペンス『渚の螢火』が文庫化

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坂上泉の小説『渚の螢火』が、WOWOWでのドラマ化決定にあわせて双葉文庫から刊行された。1972年の沖縄返還を舞台に、奪われた100万ドルの行方を追うノンストップサスペンス。

株式会社双葉社は、坂上泉による小説『渚の螢火』を、2025年秋のテレビドラマ化決定にあわせて双葉文庫より刊行した。主演は高橋一生。WOWOW「連続ドラマW 1972 渚の螢火」として放送・配信が予定されている。

物語の舞台は1972年、本土復帰を控えた沖縄。ドル札を円に交換するため現金回収が進む中、輸送車が襲われ100万ドル(約3億円相当)が奪われる。外交問題に発展することを恐れた琉球政府は、事件を極秘裏に解決するよう特別捜査班を結成。主人公・真栄田太一警部補が真相を追う。

沖縄が抱えてきた歴史的な矛盾や理不尽に迫りつつ、サスペンスとしての緊張感とテンポも抜群。著者の坂上泉は、歴史を巧みに織り込んだ物語構成に定評があり、本作も昭和史ミステリーの新境地として注目されている。

ドラマ版では、高橋一生が主人公を演じ、脚本は常盤司郎と倉田健次、監督は平山秀幸が務める。音楽は安川午朗、制作プロダクションは東北新社。WOWOWでの放送・配信が予定されており、昭和の激動を描く本格派ドラマとして期待が高まる。

歴史とエンタメを融合させた本作は、小説でもドラマでも新たな読者・視聴者の心を掴む作品となりそうだ。

◾️出典

株式会社双葉社プレスリリース

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